GEDOU The Programmer -文系転職エンジニアの学習日誌-

新規プログラマーのブログ。内容はランダム。

現行の就職活動ルール廃止というニュースで思うこと

 
私は現在24歳。


ちょうど2年前に就職活動をした。


当時のことを思い出してみても正直あまり記憶がない。


まるで操り人形のように就職活動に励んでいた。


誰もいないのに、その通りに動かされる感覚があった。

 
今にして思えば、糸を手繰った先にいたのは同調圧力という魔物だったのではないかと思う。

不幸にも未だ就職活動という茶番で、

心を病んでいる人は後をたたない。
 

その姿を見ると胸が締め付けられる思いになる。



でもどうか、深刻に悩みすぎないでほしい。

今悩める就活生に、それから過去の自分に

当時の自分を思い出しながらメッセージを送りたいと思う。
 

●周りからのアドバイスを鵜呑みにしていた
 
大学三年生の夏、いつもアホみたいな話ばかりしている先輩から質問された。


「就活してるん??」


「いやぁ、、、特に何も」


「就活は早いうちから準備したものが勝つ。


今動かなかったら将来後悔することになる、今からやれば余裕だよ。


大手はは早く内定決めるから絶対に今から準
備すべき。」



当時、就職活動に励むか教員になるか迷って

いた私は、就職活動なんて、

3月に始まって6月くらいに終わるものでし
ょ?
程度の認識でなんとも思っていなかった。



しかし先輩が言うことには、

とにかく早く準備したほうがいいとのこと。
 


先輩からの勧めもあり、


いろんな会社の合同説明会に参加した。




「へぇ、こんなことしてる会社があるんだ」

「給料これくらいなんだ。いいな!」

「この人事の雰囲気は自分に合ってる。」



色んなことを考えた。

それと同時に会社って面白い。

就職って楽しそう!!

そんな期待に満ち溢れていた。
 


今思えば、
その時から自分で考えることをやめ、先輩の
存在に安心し、依存してしまっていたのだと
思う。
 

 

●6月になっても無い内定

あんなに前から用意していたつもりだったのに、ほとんどの企業にエントリーシートの段階で落とされたり、一次面接で落とされたり、とにかく散々たる結果だった。
 


一方周りを見渡して見ると、内定が取れた!と喜んでいる人、



それを褒め称えている同じく既に内定を取れている人。
 


そして、タブーとして就活の話題に触れられず、腫れ物に触るかのような扱いをされる内定のない自分。
 


とにかくあの時は何をしてでも内定を取らないと!その想いだけで自分を奮い立たせた。
 



●ようやく貰えた内定、でも、、、
 
9月になってようやく内定をもらった。

やった!これで自分も安心だ!これでみんなと前と同じように気兼ねなく遊べる。

そんな風に思った。

その時感じた違和感に蓋をして、

就活なんて何事もなかったかのように、

以前のようにみんなの輪の中に入った。

そして、自分が内定を取った後にもまだ取れ

ていない友人の姿を見て、

「かわいそうだなぁ」と同じように見下している自分がいた。
 

●晴れて新入社員に
 
2017年4月私は商社の一員として華々しい社会人デビューを飾った。


今日から立派な社会人になるぞ!!


と、威勢のいい気持ちは束の間。
 
全く想像と違う仕事内容、
自分の性格の否定、
毎日の重労働、
慣れない運転に交通事故を二回も引き起こす。
 

とにかく生きた心地がしなかった。


こんなに辛いものなのか。


周りの同期は弱音も吐かず前に進んでいっている、自分は何しここにきているのか、

自分が必死になって掴んだ社会人の切符はこんなものだったのか。


とにかく打ちのめされた。


そうなって初めて気がついた。
 




「なんのために就活したんだっけ?」
 




●そして退職へ、、、、



結局一年経って、会社を辞めた。後悔はしていないです。


このような事態になったのは他でもない自分自身のせいなのです。


周りの同期社員はその仕事がやりたいと思ってその会社に来ている。


自分の意思で。




自分のように周りの意見に流され右往左往した結果だったのです。
 
 
 
もちろんそれは承知している。
 

それでもあの時はおかしかった、と今ならわかる。
 



私は自分は流されないマイペースな人間だと自負している。
 



そんな自分でも、


あの時の周りの空気は異常だった。
 

周りにいる人が敵に見える。



戦場のようだった。

 
 





●今になって思うこと

 
   現在も就職活動で悩まれている学生さんはいると思う。
 


「売り手市場」という言葉がより一層その身を切りつけているのではないでしょうか。
 


でも、就活を通して私が感じたことは、


「あの期間は一体なんであったのか、、、」


と呆然とした気持ち。
 

あたりまえですけど、
内定をとっても、幸せに繋がるわけではありません(私を見ればわかりますよね?)。
 



そして、周りからの評価がどうしても付きまとう。


それが、密な関係を築いたコミュニティなら尚のこと。
 

コミュニティというのは少なければ少ないほどその場所への依存度が上がる。


まるでそこにしか世界は存在しておらず、



そこを失うと世界で一人取り残されてしまう。


そんな風に考えてしまっていないでしょうか。
 
 
 
でも、世界はもっと広い。



本当にいろんな価値観を持っている人が世の中にいて、



あなたの理解者もきっとどこかにいる。
 

一度考えて見てほしい、
 




「そのコミュニティはあなたが一生いるコミュニティだろうか??」
 
 
 
 
 

当事者には内定がないことは、

とても辛いことですが、
 
一歩離れてみてみれば、なんてことないのです。


自分にとって、何が最も重要なのか考えてみれば、わかるはず。
 

自分の人生に必要なのか、そうでないのか、、、、。
 
 
 
 
仮に就活がうまくいってないとしても一旦立ち止まって、考えて見る。
 

あるいは別の方向に走り出して見る。
 




”自分自身が本当の意味で就活したいのかどうか”考えて見るといいと思う。
 





その上で必要と判断したならまた前に進めば

いいし、違うのかもしれないと思うなら、

一旦離れて全く別のことに意識を向けて見る

といいかもしれません。
 


最後に一言だけ
 





本当にあなたが望むものはなんですか??
 





2021年以降の就活が良い方向に向かうことを切に願っている。